アクティブディレクトリとはWindowsのサーバーに搭載されている機能の一つで、ネットワークにつながっているパソコン同士をまとめて管理することが出来るシステムです。通常ネットワーク上にはパソコンやプリンタなどの機能がそれぞれ独自に機能していますが、そこに元締めコンピュータがネットワーク上で動いている機能を統括的に管理する必要があります。
従来なら他のコンピュータ同士がやり取りをするためには、毎回IDとパスワードの認証を行う手間がかかりますが、元締めコンピュータを投入することにより、管理区内での認証を行えばパソコン同士で認証を毎回行う必要がなくなります。この機能を利用することで、元締めコンピュータで管理されたパソコン同士も安心してやり取りを行えるメリットがあります。この一度認証を行えば幅広い機能が使えるようになるのをシングルサインオンと呼び、認証を済ませてしまうことでプリンタやファイルサーバといった機能と接続して利用することも可能です。
アクティブディレクトリでは元締めコンピュータのことを「ドメインコントローラ」と呼び、管轄区内を「ドメイン」と呼んでいます。またこの機能は元締めコンピュータ同士での業務提携も行えるようになるので、業務提携先との認証も不要にすることが可能です。
アクティブディレクトリの設定をすることでユーザーアカウントの管理が楽になり、追加や変更も作成するだけで各パソコンへ自動で追加と変更がされます。
管理するパソコンやアカウント数が増えるほど使ってない環境と比べて効率よく管理が出来ます。アカウント管理以外でも一元管理可能で、ドメインに参加したパソコンの管理権限を持てるため、ほぼすべての機能をリモートで操作出来て社内システムに接続したIT機器に関した色々なものもまで一元化できます。会社内で複数のファイルサーバーがあると、アクティブディレクトリが設定されてないとどの共有フォルダがどこのファイルサーバーへあるかがわからなくなります。台数が増えるほど目的のフォルダを探すまで時間がかかって効率性も下がります。共有フォルダの情報を登録しておけばユーザーは簡単に検索することが出来て、無駄な時間や手間も省けるメリットがあります。また、ドメイン内に複数台構築することも出来て、ドメインコントローラーの台数はドメインごとのユーザー数から決まります。